薬剤師の仕事を語る上で、「医薬分業」という言葉が出てきます。
これは皆さんが普段病院で経験することですが、お医者さんが治療をした後、処方箋を出します。
その処方箋を薬局に持っていくと、薬剤師が薬を調合して渡してくれる。
このような分業の仕組みがあるため、現在、薬剤師の需要は大きいのです。
この制度が変わると、薬剤師であっても転職や就職に困る人が増えてくると思います。
この医薬分業について、私と同じように「病院で薬を出してもらった方が早い」と考える人も多いのではないでしょうか。
医薬分業の目的は、医療を担当する医師と調剤を担当する薬剤師が互いに協力し、安全な薬を提供することです。
それぞれの分野のプロフェッショナルとして協力し合い、同じ患者さんを治療することで、より安全に薬を提供することができるのです。
日本では、1874年に分業制度が始まりました。
法律で新たに導入されたものの、実際に医療現場で分業が広まったのは1950年代に入ってからです。
皆さんの身近なところを見渡しても、調整薬局が増えたと感じませんか?
病院の近くにも、少し離れたところにあるなど、いくつかの調整薬局があります。
調整薬局は年々増え続け、薬剤師の転職先には困らないのですが、調整薬局の数はやがて飽和状態になると言われています。
そうなると、現在どこも不足している薬剤師は、需要が伸び悩むことが予想されます。
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