デートに関する都市伝説10個
聞き覚えのある声に顔を上げると先にこちらに気づいていた彼と目が合った。
「あー宇野さん!!」
にっしーの後ろからひょっこり顔を出したのはある雑誌の音楽ライターさんだった。
「あ、こんばんは」
「…デート中でした?」
私の横に立っていた高坂さんを見て、ライターさんの後ろから別の女性が言う。彼女は初めて見る顔だった。
「え、」
「あ、すいません、宇野さんみたいな人が彼氏いないわけないと思ってたんでやっぱり素敵な人と付き合ってるんですね!」
そういって彼女は私ではなく、にっしーを見た。
「…はいはい、邪魔しないの。プライベートなんだから他言しちゃだめだよー」
そう冗談めかして彼女の肩を押して入り口に向かうにっしーに、ドクンと胸が痛んだ。
「彼氏じゃない…」
そうつぶやいた言葉は彼には聞こえていなかったのか、私の横をさっと通り過ぎていく。
「に、っ…」
言い訳をしようとする自分の姿が浅ましい。なぜ彼に言い訳をしたいのか、なぜ彼に誤解されたくないのか。
答えはわかっているのに、その答えは誰も望んでいるものじゃない。
「また明日ね」
それだけ言って、にっしーは他の人を連れてお店を出て行った。残された私は、自分の心のさざ波を気づかれないように取り繕うように高坂さんに笑った。
「さっ帰りましょっか」
マンションの近くまで高坂さんの車で送ってもらう間、お店で聞き役に徹していたのが嘘のように私は饒舌に話をした。最近行って美味しかったカフェの話や、最近上映されていて気になっている映画の話、来年行く予定の海外旅行の話。高坂さんは私の話に相槌を打ちながら、少し驚いているようだったけれど、最後まで何も言わずに話を聞いてくれた。
にっしーのことを聞かれるのが怖かった。二人の関係を聞かれるのが億劫で、また否定するたびに自分の心がすり減っていくのが怖かった。
あなたは恋を何年休んでいますか?
まだ進めない私と
いつも私の前を歩いていく彼
決して交わることはないけれど、
隣を歩きたいと願ってしまう。
「実彩子ちゃん、次はいつ会える?」
シートベルトを外しているとこちらを真剣な目をした高坂さんに手を優しく握られた。
「せかしちゃってごめん。でも、今聞いておかないともう二度と会えないような気がして」
高坂さんには私の気持ちが伝わってしまったのかもしれない。彼に会ってしまって、私自身、自分の気持ちがどこにあるのか自覚してしまった。だからこういう風に別の人に会うことが今後今まで以上に億劫に感じてしまうこともわかっていた。
「・・・」
「もう会えない?」
私は進まなきゃいけない。
このまま、この人と会わない選択は簡単に出来る。だけど、それじゃぁ何も変わらない。
「スケジュール見ていいですか?」
握られていた手がほっとしたように放された。
「来月6日なら空いています」
「じゃぁその日韓国料理食べに行こう」
「はい」
どこか心細そうな表情の高坂さんに母性本能が少し擽られる。
「美味しいお店、予約しておきますね」
「うん、楽しみにしてる」
「じゃぁ今日はここで。ご馳走様でした。おやすみなさい」
「おやすみ。またメールするね」
「はい、私もしますね」
高坂さんの車が出るのを見送って、マンションのエレベーターに乗る。身体の力が抜け、みっともなく座り込んでしまった。
「何やってんだろ」
磨き抜かれたエレベーターのドアに映る情けない顔をした自分。
掴まれた手は緊張のためか指先が冷たくなっていた。
マインドマップでデートを徹底分析
ノーマルorリボンの2wayで着られるオフショルニットワンピ!
首元にボタンと隠し紐が付いているので、ショルダーの真ん中部分を留めるとキュートなリボンデザインに変身♪ もちもちとした柔らかい手触りのニットだから、暖かく着心地もGoodです。 裾・袖にはゴム入りなので、ふんわりと丸みのあるシルエットに。 フリルをあしらった大人可愛いデザインも魅力です。 ブーツやパンプスなどあらゆるシューズと合わせやすいのはもちろん、女性らしいきゃしゃなアクセも映えます♪ デートやおでかけのときにフェミニンな装いに仕上げてくれるワンピースです。
オフショルニットワンピは こちらです
デート 関連ツイート
自宅デート
実家への挨拶
新婚旅行 https://t.co/fT9c2LQoNT