これによって、同じように大豆製品を摂取していても、健康効果に対して差が出てきてしまうのです。
ダイゼインとエクオールでは、エクオールの方が、エストロゲンの活性をより高く持っているという事が研究結果で分かってきています。
腸内細菌の差
ここで疑問に感じる事は、なぜ同じ人間同士なのに、エクオールを作れる人と作れない人がいるのかという事。
その肝心となるものが明らかになりました。
それが、腸内フローラ。
大腸の中には実に様々な腸内細菌が存在しています。
実は、その腸内細菌の中に、大豆イソフラボンであるダイゼインをエクオールに変えてくれる細菌の有無がカギを握っていたのです。
この変換してくれる腸内細菌を『エクオール産生菌』というのですが、この菌が体内の中で活動しているのかどうかが、エクオールの有無の差を作っていたのです。
そして、このエクオール産生菌は一つではなく、現在10種類ほど発見できています。
今現在も研究が進められているので、まだ未知の発見出来ていない産生菌というのが存在している可能性もあります。
なので、腸内細菌の中にあるからといって、腸内細菌の遺伝子検査のみでは、体内でエクオールが作れるのかどうかを調べるというのは、まだまだ難しいというのが現段階になります。
エクオールを作れない人の増加
このエクオールを作れる人というのは、日本の中では50%程といわれています。
大豆製品をよく食べている日本人でもこの値です。
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